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印刷のクオリティを左右するのは「入稿データの精度」です。色の設定以外にも、事前にしっかり確認しておきたいポイントをまとめました。
目次
色空間について（RGBとCMYK）
RGBとCMYK、色の違いを理解していますか？
印刷物を制作する際、よく耳にする「RGB」と「CMYK」。実はこの色の扱い方を間違えると、仕上がりの色が全然違う！なんてことが起きてしまいます。
| 色空間 | 用途 | 色の構成 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| RGB | ディスプレイ用（Web、モニターなど） | 赤・緑・青 | 明るく鮮やか。印刷には不向き（モニタで見た色が） |
| CMYK | 印刷用 | シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック | 実際の印刷インクに対応。再現可能な色はRGBより少ない |
RGBデータのまま入稿するとどうなる？
RGBはパソコンやスマホの画面では綺麗に見えるのですが、そのまま印刷すると…
- 鮮やかな色がくすんで見える
- 思っていた色と違う仕上がりになる
- 蛍光色・ビビッドなブルーやグリーンが再現できない
このような問題が起きるため、印刷入稿時は必ずCMYKに変換してから入稿するのが基本です。
CMYKへの変換方法（Adobe系ソフト）
Photoshop
イメージ > モード > CMYKカラー
Illustrator
ファイル > ドキュメントのカラーモード > CMYKカラー
変換後は、色味が変わる可能性があるので確認・微調整をしておきましょう。
テキストはアウトライン化する
フォントが置き換わったり、文字化けを防ぐため、すべてのテキストはアウトライン化しておきましょう。Illustratorでは以下の手順です。
操作方法：テキストを選択 → 右クリック or 書式メニュー → アウトラインを作成
これにより、文字が図形化され、どの環境でも崩れなくなります。
ドロップシャドウなどの効果はラスタライズか確認
Illustratorなどで作成したドロップシャドウ・ぼかし効果などは、印刷会社によっては正しく出力できないことがあります。
推奨される処理方法：
- ラスタライズ（画像化）しておく
- 印刷所の対応範囲に収まっているか事前に確認する
特に透明効果や乗算などの効果を多用している場合は要注意です。
印刷会社ごとの入稿規定に注意
印刷所ごとに下記のような独自の規定がある場合があります。必ず事前に確認しましょう。
- 白黒印刷はグレースケールでの入稿を求められる場合あり
- CMYKのインク総量（例：合計240%以内など）に制限があることも
- 断裁位置のズレに備えて「塗り足し」（通常3mm）が必要
- 仕上がりサイズとトンボの有無の指定
これらは大体、印刷会社で入稿用のテンプレートが用意されていて、そこに記載されています。
決まりを守って元データを作成する必要があります。各社で要しているテンプレートを使用すれば、まず間違いはないです。
実際に印刷通販大手の「GRAPHIC」で印刷してみた感想
実際に印刷物の制作内容によって適切な印刷会社を選んで依頼をするのですが、たくさんある印刷会社からどのを選べばいいのかわからないと思われると思います。
私がおすすめする印刷通販としては「GRAPHIC（https://www.graphic.jp/）」
こちらで3つ折りリーフレットを発注してみました。
GRAPHICの特徴
■ RGBデータでも入稿可能
GRAPHICではRGBデータでもそのまま入稿できるのが特長。自動でCMYKに変換してくれますが、あくまで「自動変換」なので色味は保証されません。
ただ、GRAPHICのすごいところはここから。
■ 3Dプレビュー機能で事前チェックできる！
入稿時に「3Dプレビュー」で仕上がりイメージが確認できるため、
実際の断裁位置や余白
表裏のズレや位置
全体の雰囲気
を視覚的に確認できます。これが本当に便利で、初めて印刷する方でも安心して進められます。
■ RGB印刷を選ぶのもアリ
GRAPHICでは一部商品で「RGB印刷」というサービスも提供されています。
これはRGBのまま印刷することを前提とした特殊な印刷方法で、通常のCMYK印刷より鮮やかな色をそのまま表現できるケースがあります。
特に
写真が多いデザイン
ネオン風やビビッドカラーを活かしたいデザイン にはおすすめです。
サンプル取り寄せで確認できるのですが、かなりきれいな仕上がりでした。
まとめ
印刷物はCMYK変換が基本でまず本業の方はRGBのまま入稿する方はいないと思いますが、慣れていない場合よくわからないまま作ったものを入稿して色味が違うといったことも多く起こります。
印刷物の色トラブルは、たいてい「RGBのまま入稿してしまった」ことが原因。
折り印刷の場合は配置ミスなど発生しやすいです。
でもGRAPHICのような印刷会社なら、
自動変換対応
3Dプレビューで事前に折り印刷物の確認が確実にできる
RGB印刷という新しい選択肢
といった安心材料が揃っていて、初心者からプロまで使いやすいと感じました。
