動画制作(映像が主体)の企画から納品までのステップを解説

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映像制作には、企画から納品までの間に、様々な工程があります。
このページでは、当方で行っている映像主体の動画制作をもとに、大まかな流れと、事前にご理解いただきたい注意点についてご案内します。

制作の流れ:7つのステップ

1. 企画・ヒアリング(方向性の決定)

まずは、お客様とのミーティングから始まります。最も大切な工程です。

  • 目的の明確化: 「なぜ動画を作るのか」「誰に」「何を」伝えたいのかを深く掘り下げます。
  • コンセプト共有: 動画のコンセプト、トーン&マナー(雰囲気)、ターゲット層へのアプローチ方法を共有し、全体の方向性を定めます。
  • 確認事項: 大まかなスケジュールとご予算の目安を確認します。

2.提案・見積り・契約(計画の策定)

ヒアリング内容に基づき、具体的な企画内容、撮影プラン、スケジュール、見積りを提案します。

  • 契約締結: 内容を確認、双方の納得後、クラウドサイン等で正式に契約を締結。

3. シナリオ・絵コンテ作成(設計図の作成)

映像の「設計図」を作成し、完成イメージを共有します。

  • シナリオ作成: 伝えたいメッセージや構成に基づき、ナレーションやセリフ、画面に表示するテキストを文章化します。
  • 絵コンテ(コンテ)作成: シーンごとのビジュアル(画面構成、アングル、動き)を視覚的に固め、必要な素材を明確にします。

4. 撮影準備(ロケーション・人員の手配)

円滑な撮影に向け、必要な準備を徹底して行います。

  • ロケーション選定と許可: 適切な撮影場所の選定、および必要な施設や道路使用などの撮影許可を取得します。
  • キャスティング・スタッフ手配: 出演者(キャスト、ナレーター)や必要によっては照明・音響など専門スタッフを手配します。
  • 機材・スケジュール調整: 撮影機材の準備、当日の進行を記した香盤表を作成し、撮影スケジュールを調整します。

5. 撮影(本番:プロダクション)

計画に基づき、現場で最高の映像素材を収録します。

  • 現場管理: カメラ、照明、音声などをトータルで管理し、複数のアングルやシーンを丁寧に、かつ効率的に撮影します。
  • 臨機応変な対応: 天候や現場の状況、またはクライアント様からのご要望に合わせ、柔軟に対応し最適な素材を確保します。

6. 編集・ポストプロダクション(映像の仕上げ)

撮影素材を元に、映像をブラッシュアップし、成果物として完成させます。

  • 基本編集: 映像のカット編集、テロップ(文字情報)、タイトル、アニメーションの挿入。
  • 音響調整: ナレーション、音声、BGM、効果音の音量・音質を最適なバランスに調整します。
  • 色彩調整: 映像のトーンを統一し、魅力を引き出すカラーグレーディングを行います。
  • 修正対応: クライアント様からのフィードバックを踏まえた修正を行います。

7. 納品

最終的なチェックを経て、動画を納品となります。

  • ファイル形式: 用途に応じた最適なファイル形式(例:Webサイト用MP4、YouTube配信用、高画質データなど)で納品。

撮影素材・編集データに関する注意点

動画制作における著作権、肖像権、二次利用に関わる重要なお話です。

1.撮影素材データ(原版)の取り扱いについて

動画制作において成果物とは完成版(編集を経た完全パッケージ状態)のことです。特に契約で取り決めていない場合は素材を受け渡すことはありません。

  • 撮影素材の二次利用を希望する場合
    • 納品物である完成動画とは別に、撮影素材の納受を希望の場合は、契約前に「二次利用を前提とした撮影データの買取」について取り交わす必要があります。
    • この場合、機材・人材・ノウハウに対する費用が別途発生するため、通常の制作費とは別に追加のオプション費用がかかります。
    • 依頼先によっては、契約後のご依頼の場合も対応可能な場合があるところもあると思いますが、必ず事前に相談をしましょう。

2.出演者(キャスト・ナレーター等)がいる場合の注意

  • 動画に出演者やナレーターが含まれる場合、その方の肖像権、実演家の権利、契約内容に基づき、使用期間や使用範囲が定められています。
  • 二次利用やSNSでの展開など、当初の契約範囲を超えた利用を希望する場合、追加の使用料や権利処理費用が発生する可能性がある。
  • 利用範囲の拡大をご検討の際は、必ず事前に相談をする必要があります。

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