サイトリニューアルや新規制作のとき、意外と悩みやすいのが「お問い合わせフォーム」の設置方法です。
以前は、PHPで自作したフォームや、WordPressのプラグインを使ったフォームもよく使われていました。
しかし現在は、サーバー環境の変化、PHPバージョンの更新、スパム対策、セキュリティ対応など、フォームまわりの管理に手間がかかりやすくなっています。
実際にFLIPFLOPでも、以前使用していたPHPフォームがPHPバージョンの変更により動かなくなり、修正対応に苦労した経験があります。
その経験から、現在は案件の内容に応じて、外部フォームサービスを活用することが増えました。
この記事では、会社ホームページのお問い合わせフォームを設置するときに、外部サービスを使うメリットと、目的別の選び方を分かりやすく整理します。
自作PHPフォームを使い続けるときの注意点
PHPで作られたお問い合わせフォームは、シンプルで自由度が高く、以前はよく使われていました。
ただし、長く運用しているサイトでは注意が必要です。
レンタルサーバーでは、セキュリティ上の理由から古いPHPバージョンが順次終了していきます。
そのため、数年前に作ったフォームが、サーバー環境の変更をきっかけに動かなくなることがあります。
FLIPFLOPでも、過去に使用していたPHPフォームがPHPバージョンの変更により動かなくなり、修正対応に苦労したことがありました。
また、お問い合わせフォームはスパム送信の対象になりやすいため、reCAPTCHA、入力チェック、迷惑送信対策なども必要になります。
自作フォームが悪いわけではありません。
ただし、公開後も継続して保守できる体制がない場合は、外部フォームサービスを使う方が運用しやすいケースもあります。
古いサイトの見直しについては↓こちら

外部フォームサービスを使うメリット
外部フォームサービスを使うメリットは、「フォームの送信処理を自社サーバーだけで抱え込まなくてよい」ことです。
主なメリットは以下です。
- PHPバージョン変更の影響を受けにくい
- スパム対策をサービス側に任せやすい
- フォーム送信や通知の仕組みを管理しやすい
- サーバー移転やサイトリニューアル時にも扱いやすい
- 問い合わせ内容を一覧で確認しやすいサービスもある
特に小規模な会社サイトや新設法人のホームページでは、複雑なフォームを自作するよりも、信頼できる外部サービスを使った方が、公開後の管理がしやすい場合があります。
大切なのは、単に「フォームを設置すること」ではなく、数年後も安全に使い続けられる形にしておくことです。
2. 当方が実際に使い分けている3つの選択肢
ここからは、当方が実案件で使い分けているフォームサービスを3つご紹介します。それぞれ得意分野が違うので、案件の性格に合わせて選ぶのがおすすめです。
デザインをサイトに合わせたい場合:SSGform
サイトのデザインに合わせて、見た目を自然に整えたい場合は、SSGformのような外部送信サービスが選択肢になります。
フォームの見た目はサイト側で自由に作り、送信処理だけを外部サービスに任せる方法です。
そのため、静的サイトや1ページ構成のホームページでも、お問い合わせフォームを設置しやすくなります。
向いているケースは以下です。
- フォームの見た目をサイトに合わせたい
- 静的サイトにお問い合わせフォームを設置したい
- サーバー側にPHPフォームを置きたくない
- シンプルな問い合わせフォームで十分
一方で、HTMLやCSSの調整が必要になるため、完全に自分で設定するには少し制作知識が必要です。
- SSGフォーム公式サイトはこちら→https://ssgform.com/
費用を抑えて手軽に始めたい場合:Googleフォーム
費用を抑えて、まずシンプルなお問い合わせ窓口を用意したい場合は、Googleフォームも選択肢になります。
無料で使い始められ、回答をスプレッドシートで管理できるため、小規模なサイトや一時的な受付フォームにも使いやすい方法です。
向いているケースは以下です。
- できるだけ費用を抑えたい
- 複雑なデザインは必要ない
- 回答をスプレッドシートで管理したい
- イベント受付や簡易問い合わせに使いたい
ただし、埋め込み表示にするとデザインの自由度は高くありません。
会社サイトの雰囲気にしっかり合わせたい場合は、見た目の調整に限界がある点も理解しておくと安心です。
Googleフォーム→https://workspace.google.com/intl/ja/products/forms/
問い合わせ対応まで管理したい場合:formrun
「お問い合わせフォームを設置するだけでなく、その後の対応状況まで管理したい場合は、formrunのようなフォーム作成サービスが便利です。
問い合わせ内容を一覧で確認したり、対応状況を管理したりできるため、複数人で問い合わせ対応を行う会社にも向いています。
向いているケースは以下です。
- 問い合わせ対応を複数人で行う
- 未対応、対応中、完了などの状態を管理したい
- 見込み客の管理も含めて整えたい
- 会社サイトとして、きちんとした問い合わせ窓口を用意したい
無料プランから使えるサービスもありますが、広告表示や機能制限がある場合があります。
法人サイトとして使う場合は、有料プランの内容も確認しておくと安心です。
スパム対策はどう考える?
お問い合わせフォームを公開すると、迷惑送信や営業メール、botによる自動送信が届くことがあります。
自作フォームの場合、こうしたスパム対策も自分たちで用意する必要があります。
たとえば、
- reCAPTCHAの導入
- 入力内容のチェック
- 不自然な送信のブロック
- サーバー側での検証
- 送信ログの確認
などです。
外部フォームサービスを使うと、こうした対策の一部をサービス側に任せられる場合があります。
もちろん、外部サービスを使えば迷惑メールが完全になくなるわけではありません。
ただ、フォームの送信処理やスパム対策を自社サーバーだけで抱え込まなくてよい点は、大きなメリットです。
どのフォームを選べばいい?
お問い合わせフォームは、目的によって向いている方法が変わります。
- コスト・運用の手軽さを最優先したい
→ Googleフォーム - サイトのデザインに合わせて自然に見せたい
→ SSGformなどの外部送信サービス - 問い合わせ後の対応状況まで管理したい
→ formrunなどのフォーム作成サービス
迷ったときは
- フォームの見た目をどこまでサイトに合わせたいか
- 問い合わせを誰が、どのように確認するか
- 問い合わせ後の対応管理が必要か
- 無料プランの広告表示が気になるか
- 将来的に運用しやすいか
を基準に考えると選びやすくなります。
法人スタートサイトでのフォーム対応
FLIPFLOPの「法人スタートサイト」では、制作コースやご希望に応じてお問い合わせ窓口の形を選べます。
スピード静的コースでは、標準では電話番号とメールでのお問い合わせ導線を用意します。
必要に応じて、外部フォームサービスの設定代行や、独自ドメイン内で完結するフォーム設置もご相談いただけます。
たとえば、
- まずはシンプルにメールで問い合わせを受けたい
- フォームを設置したいが、自分で設定するのは不安
- FormRunなどを使って、問い合わせ管理も整えたい
- 静的サイトでもサイト内に自然なフォームを設置したい
といった場合に、状況に合わせてご提案します。
大切なのは、見た目だけでなく、公開後に無理なく運用できる問い合わせ窓口を作ることです。
まとめ:お問い合わせフォームは「作れるか」より「運用し続けられるか」で選びましょう
お問い合わせフォームは、会社ホームページにとって大切な窓口です。
ただし、フォームは設置して終わりではありません。
公開後も、スパム対策、サーバー環境の変化、通知設定、問い合わせ管理などを考える必要があります。
自作PHPフォームは自由度が高い一方で、保守やセキュリティ対応の負担が大きくなりやすい方法です。
一方、Googleフォーム、SSGform、formrunなどの外部サービスを活用すれば、フォーム送信処理や管理の一部を外部に任せることができ、運用しやすくなる場合があります。
大切なのは、サイトの規模や目的に合わせて、無理なく続けられる方法を選ぶことです。
サイト制作方法の選び方は↓こちら

FLIPFLOPでは、ホームページ制作時のお問い合わせフォーム選定や設定サポートも行っています。
「今のフォームが古くて不安」
「静的サイトにフォームを設置したい」
「問い合わせ管理まで整えたい」
という方も、お気軽にご相談ください。
制作メモ:PHPフォームの不具合をきっかけに見直しました
この記事を書いたきっかけは、FLIPFLOP自身がPHPバージョンアップに伴うフォーム不具合に直面したことでした。
以前は問題なく動いていたフォームでも、サーバー環境が変わると修正が必要になることがあります。
その経験から、現在は「作れるかどうか」だけでなく、「数年後も安全に運用できるか」を重視して、フォームの設置方法を選ぶようにしています。

